ワンコインで「レ・ミゼラブル」
私が小学生のころ、家の近所には本屋さんも公共の図書館もありませんでした。
本を読む=学校の図書室
だからなのか、サンタさんからのクリスマスプレゼントは本であることが多く、あの四角い形は色んな物を想像出来て、どんな素敵な物が出てくるのか
と期待して開けると、本なのです。今思うと大変申し訳ないけど正直ガッカリ
でした。
本が嫌いなわけではなく、本は図書室にあるから、普段買ってもらえないおもちゃが欲しかったのです
小さな図書室でしたが、私にとって本=100%学校の図書室
10分休みなどでも、いつも一杯で、個人の図書カードのハンコの数を競うように借りていました。
ああ無情
ある日、表紙の女の子の寂しげな表情に惹かれ借りました。
何度も読みました。が、
銀の燭台って何だろう?銀の食器は解るけど、燭台って?
挿絵などもほとんどなく、ジャンバルジャンが銀の食器を盗んだけれども、神父様が「私が差し上げたのです。でも銀の燭台を持って行きなさいと言ったのに忘れて行きました」と警察にウソをついてジャンバルジャンを助けます。
何度か読むうちに燭台の挿絵が小さくあり、納得したのを覚えています。
子ども心に衝撃を受けた作品でした。
天使と悪魔が住んでいる心
もし、人を助けるために自分が不利になることを選択しなければならなかったとき、不利になることを選択できるか?
映画レ・ミゼラブルが昨年末公開されましたが、タイミングを逸して観ることができませんでした。
レンタルDVDを家で観ると、家事をしながらだったり眠くなってしまったりしてしまいます
隣市のショッピングモールがリニューアルされ併設されている映画館が話題になった映画を1週間毎4作品、なんと500円で上映するイベントをやっていました。
その中に「レ・ミゼラブル」もあり、遅ればせながら観に行きました。
zinは映画館でみたのち、部活仲間と「レ・ミゼラブルを観る会」と称して、DVD鑑賞会をするほどでした。
zinはどんな話か知らずに映画を観たようですが、音楽の素晴らしさに感動したようです。
確かに映画でありながら、ミュージカルを観ているような感覚になりました。
小学生の頃に読んだ本は、ジャンバルジャンの生い立ちに、スポットを当ててあったように記憶しています。
この物語はフィクションかもしれませんが、私たちは色んな方のたくさんの犠牲のもとに歴史があり、生きているんだなと思います。
今年の春の文化祭で、zinの1つ上の学年が舞台で「レ・ミゼラブル」を披露しました。
わずか40分に凝縮された舞台
ストーリーは解りましたが、今回映画を観て、この場面を表現していたんだなと言うのが、何場面もあって、もう1度舞台を観たくなりました。
ワンコインで、こんなに素晴らしい作品を鑑賞できることが出来て、しあわせな時間でした。
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