生きるって
14年前、生まれてくる次男が心臓病とわかったとき
何故?と自分を責めました。
原因はわからないとは言え、何か薬飲んだかな?とか悪いもの食べたかな?とか
中には
「お兄ちゃんは元気なのにね~」とか、当時タレントさんが死産で心臓病の赤ちゃんだったというニュースが流れて「タレントの〇〇さんと同じだよね~」と、信じられないような言葉をかけてくる人もいました。
今回Hiroは中学生になりましたが、同じ病棟にはあの頃の私のように、小さなお子さんにつきそう若いお母さんがいらっしゃいました。
中には関東や九州から来られているかたも。
病院には泊まることができないので、付き添いの宿泊先を確保しなければなりません。
以前はホテルに泊まるか、一時的にアパートを借りるしかありませんでした。心臓病でお子さんを亡くされた方が、いくつかの公団の部屋を借り上げ、格安でお貸しになるボランティアをしている方もいらっしゃいました。
しかし、数年前病院の前にドナルドマクドナルドハウス(クリックすると詳しい情報へ)が出来、1泊1000円で利用できるようになりました。
心臓病は数ヶ月以上の入院をすることも珍しくないし、たくさんの利用希望者がいらっしゃって制限はありますが、病院の目の前ということで多くの方が利用されています。
かつての私もそうでしたが、病院には午後8時までしかいることが出来ず、帰るときは後ろ髪を引かれる思いでした。なんとかその頃に寝かせようとするのですが、小さいながらに解っていてなかなか寝てくれないんです。
当時のことを思い出しました。
小さな小さな子どもたち
わずか4歳の男の子が
「ボクは〇〇って言う薬を飲んでるから〇〇と〇〇は食べられないんだよ」としっかりと把握しているのには驚き、涙が出ました。
点滴や検査で、もう刺すところがないくらいに細い細い腕は紫色です。
でも必死に歯を食いしばって、耐えていました。
家が遠かったり仕事の都合で、1~2週間に1度しか親が来られない子も、健気に明るく振舞っていました。
Hiroは何故か小学生の子達に人気で「兄さん」「ティーチャー」と呼ばれていました。
「さすがに小学生の勉強はわかるわ~」(笑)と勉強を見てあげたりしていました。
毎日のように新しい入院患者さんが入ってきます。
病状などによって毎日のように部屋チェンジが行われるため、たくさんの人と知り合うことができました。
病児だけではなく、家には兄弟姉妹がいます。お祖父母さんも総動員で、ローテーションで来られているご家族もいらっしゃいました。
皆さんとも色んなお話をして、それぞれのご家族の思いを伺い胸が熱くなりました。
日々過ごしていると、ついつい不平不満を口走ってしまいます。
入院という非日常な日々を過ごすと、平凡な日常がどれだけ有難いかを痛感します。
病気と闘う子どもたち、それを支える医療スタッフ
Hiroも色んなことを感じたようです。
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