風になる
駅周辺などで、冊子を片手に立って販売されている方々がいらっしゃいます。
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ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。
自宅が駅近ではないので、どこかへ出かけたときには購入しています。
30ページほどの冊子なのですが、普段知り得ない情報が掲載されていてとても濃い内容です。
この冊子の中に「自閉症の僕が生きていく風景」と言う連載コラムがあります。
風になる 東田直樹著 (←クリックすると詳しい情報へ)
ビッグイシュー日本版 138号~197号に掲載された第1回~60回のコラムが掲載されています。
自閉症の子どもさんに出会ったら、何かと話しかけていたような気がします。
「これ好きなの?上手だね~」など
でもそれはその人によってはとても苦痛なのだそうです。
幼稚園で「前を向きましょう」と先生から言われても、どちらが前か解らなくなり、「こっちでしょ」と強制されると自分の身体なのに自分の身体ではないような感覚になるそうなんです。
もちろんそれぞれに感覚は違うと思います。
東田さんは空や雲、自然が大好きなんだそうです。
それは人に強制されることなく自由にノビノビとしているから。
特に日本の教育は皆と一緒~のような横並びや団体行動が多いですね。
少し違ったことを言ったり行動したりすると、変わった子と言われてしまいます。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
私も小学低学年の時、公開参観があり他校の先生方が見に来られたことを思い出します。
国語の授業で物語の後半をどんなお話になるか想像する問題でした。
当然こうなるでしょう!!とほとんどの児童が答える中、私は全然違う話になると想像しました。
皆の方が正解で、私の答えはスルーされてしまいました。
とても恥ずかしくてガッカリしましたが、後日先生方の感想の中に、私の想像した物語の続きを聞きたい、と書いてくださっていた先生が1人いらっしゃったことを担任が教えてくれました。
どの学校のどの先生か全く解りませんが、心が弾むほど嬉しかったのを覚えています。
先日ある場所で、耳を疑うような言葉を聞きました。
「ここは身体障がい者の方が働いています。まっ人件費の関係もあると思います」と説明があり、心が震えるほど怒りがこみ上げてきました。
以前全く同じ場所で違う方が
「職場体験などで来た高校生や大学生は1時間で根をあげてしまうほどハードな仕事ですが、彼らはもくもくと確実に仕事をこなしてくれるんですよ~」と説明されました。
立ち仕事で腰や足が痛いだろうに、見学者の方もうなずいていらっしゃいました。
前者と後者、同じNPOに所属されている方の説明とは到底思えませんでした。
完璧な人間なんていません。
私はそもそも身体障がい者とくくるのにどうしても違和感を感じてしまいます。
東田さんのようにピュア気持ちの方の発する言葉が私たちに訴えかけてくるものは、心に響き考えさせられることばかりです。
この本は、ビッグイシューを販売されている方々から購入することができます。
通信販売もあります。
詳しくは info@bigissue.jp までお問い合わせください。
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