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2012年5月27日 (日)

明日を信じる

13年前 Hiroが生まれたとき

夫は「男の子で良かった」と言いました。

それは、これから何度も受けるであろう手術で
体が傷だらけになることを思ってのことでした。

私は、と言うと 真っ白でした。

がんばって生まれてきた我が子への愛おしさ

でも明日のことだってまったく見えない、未来も夢もまったく・・・・

昨日は友人のmiminoさんが企画されている公民館でのイベントに行きました。

「輝く~いのちと共に生きて」

ダウン症で生まれ、右手首の先がない、20歳の男性ピアニスト。

鈴木凛太郎さん

まずは彼のお母様の講演がありました。

小さい時、彼の右手を隠すような服を着せたり、写らないように写真を撮ったり、病気のことを隠したい、と言う思いだったそうです。

地域の私立幼稚園に1年間通園することになったころから、徐徐に気持ちの変化が現れます。周りの子どもたちは容赦なく

「何故右手はないの?」と聞いてきます。

でも理由を言えば、「ふ~ん」とそれ以上聞いてくることもないし、特に気にすることもなく一緒に遊びはじめます。

そんなとき、家にあったキーボードで、キラキラ星を弾き始めたそうです。

左手だけで。

ご両親ともピアノには縁のない生活だったので、
近所のエレクトーン教室へ通うようになります。

ところが、途中先生がお引っ越しになり中断

新しい先生に出会い、ピアノを披露すると

右手は?右手は何故使わないの?」と聞かれたそうです。

えっ?右手はないからに決まってるじゃない。と心の中で思ったそうです。

すると先生は、ご自分の右手をグーにして、ネコふんじゃったを演奏されます。

目からウロコ

そこから両手で弾くレッスンが始ります。

しかし、楽譜を読むことが出来ない彼は、CDを何度も聞き、1小節の習得に1カ月を要することもあるけれど、根気よく練習されるそうです。

日本障がい者ピアノ指導者協会主催の「国際障がい者ピアノフェスティバル」に出場することを決め先生が決めた曲は

ベートーヴェン作曲「ピアノソナタ・悲愴 第2楽章

この5分30秒の楽曲を2年がかりで弾けるようになったそうです。

国際障がい者ピアノフェスティバルで大会芸術賞 受賞

第2回国際障がい者ピアノフェスティバル 努力賞 受賞されています。

講演後の演奏では

このピアノソナタ・シューマンのトロイメライ そしてまったくピアノを触ったことのなかったお父様との連弾 森山直太郎の「さくら」を披露されました。

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ホールいっぱいのお客さんの中には目頭を押さえる方も

病気を持って生まれてきた子どもを授かった母親は、誰しも自分を責めてしまいます。何故?私だけ?何がいけなかったの?と。

周りからはお母さんの責任ではないよ、なんて言葉をかけられますが、それが返って辛いほど精神的にボロボロの状態です。

鈴木さんファミリーのここまでの道のりは簡単に語られるものではないと思います。でも我が子の病気を隠したいと思っていた時から、今では明日を信じるとまで思えるようになった軌跡は素晴らしいなと思います。

お母様である鈴木真己子さんの「明日を信じる」第46回NHK障がい福祉賞優秀作品クリックすると詳しい情報)を受賞されています。

後半は身体に思いハンデキャップを持ちながらダンサーとして活躍される方の講演だったのですが、残念ながら次の予定があり、会場を後にしました。

ゆっくりゆっくりでも努力すれば夢はかなうのだな、と改めて思いました。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

とっても素晴らしい話しを有り難うございます
障碍とかハンディキャップとか、詰まらない言葉がありますが、
それは全ての人間が持っているのだと思います。
乗り越えた人は、それがどんなに詰まらない言葉であるか、
お解りなのだと思います。
受け取り方は個々によると思いますので、これ以上書きませんが。
こころに響きました

Donkoさん こんばんは
うちの長男はエレクトーンをやっています。
今日、この話を長男にもしました。
「その教室の先生は、いい先生だね。いい先生に出会えてよかったね」と
言っていました。
心に響いたようです。ありがとうございます。

このバージョンの【悲愴】いいですね。
ゆっくりで。

実は次男も側弯症とわかり、遺伝って・・・と
落ち込んでたところです。
そんなことでくじけててはいけませんね。

arakansinさん

おはようございます。
本当におっしゃる通りです。

障碍とかハンデとか・・・
そういう風に区別することからが違う気がします。

言葉には尽くせない努力や経験があるから
自分自身の生き方に誇りを持てるのですよね。

ありがとうございます<(_ _)>

むくむくさん

おはようございます。

ご長男さんにもブログのお話をしてくださって
ありがとうございます<(_ _)>

人とのご縁で、人生が大きく変わるんだな
と、思いました。

エレクトーンカッコイイ
長男はピアノをやっているのですが
発表会などで、エレクトーンの演奏を聴くと
あのハイテクな楽器をどのように操っているんだろう
と、目を凝らしてみてしまいます。

それぞれ色んなことを抱えて
生きていますが、受け入れながら
少しずつ前に進みたいですね。

長男クンはむくむくさんちに生まれて
幸せだと思いますよ

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