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2011年4月 6日 (水)

リンゴが教えてくれたこと

1日1個のリンゴは病気を遠ざける

と、言うことわざがある位、リンゴは栄養価が高い果物ですね。

ところが、リンゴは農薬で作ると言われるくらい病虫害が多く、生産者の技術以上に肥料と農薬会社の研究開発がこれまでのリンゴ産業を支えてきたそうです。

リンゴが教えてくれたこと 木村秋則著

著者の木村さんは、高校卒業後いったん就職されますが、後を継ぐはずの兄が継げなくなり、故郷に帰りリンゴ栽培を始めます。

しかし、農薬で家族の体が痛めつけられたことから無農薬の畑に変換するきっかけになります。当時のリンゴ栽培に使用する農薬は、とても強く肌が水膨れになり、やけどのように赤くただれたそうです。

簡単に無農薬栽培に成功したわけではありません。

全くリンゴが出来ない期間が9年も続きます。

お譲さんが小学生のころ「父はリンゴ農家ですが、父の作ったリンゴは食べたことありません」と書かれていた作文。

リンゴでは全く収入がなく、たくさんのバイトを掛け持ちしながら、試行錯誤の毎日。妻に月3000円ほど渡すのが精いっぱいの時期もあったとか。

近隣の農家からは変人呼ばわりされ、キャバレーの仕事をしながら、夜のお店のトイレを1件500円で掃除し、多い日には40件も廻り収入を得ていたそうです。

無農薬のリンゴを作ることの夢をあきらめなかった木村さん。

10年目に1個のリンゴの実がなります

害虫だけではなく益虫までも殺してしまう農薬。

自然と共存しながら作物が出来るのが理想ですが、現実はそう甘くはありません。

あきらめず根気よく、完全無農薬のリンゴが出来るまで10年。

キセキのリンゴ

と、呼ばれている木村さんのリンゴ

現在は、国内のみならず、海外にも農業指導に行かれているほどなのだそうです。

木村さんを支えて来られたご家族も素晴らしいですね

今、東北関東大震災の被災者の方は、先が全く見えずに苦しい毎日だと思います。

いつか必ずきっと実を付ける日がやってくることを祈りながら、私達も長く長く応援していかなければと思います

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コメント

以前、武田鉄也さんがこの方の話をして感動した覚えがあります。
素晴らしい「志と持つ大切さ。」を教えて下さいました。

☆ジョセフィーヌさん ご訪問ありがとうございます。私も武田鉄矢さんがお話しされているの拝見しました。あきらめないことってだいじですよね。

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