ネイティブな熊本弁
昨日帰国した夫。
日本での勤務開始まで数日あります。
今日は住民登録をしたり、携帯電話を契約したり、とりあえず日本で生活するための手続をしましたよ。
夫は右ハンドル、左車線に慣れなくて、ウインカーを出すたびに、ワイパーが動いて大爆笑でした。(台湾でも運転していました。左ハンドル、右車線)
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さて、先日本屋さんで数冊の本を購入したことはブログで書きました。
その中の1冊は、夏前から話題になっていたのは知っていましたが、手に取ることはありませんでした。今回、手に取ってパラパラっとめくると、飛び込んできたのが
なんとかなるばい
その他の言葉も、こっこれは熊本弁では!!
九州弁は各県似ていますが、県によって微妙に違います。

母(オモニ) 姜尚中著
姜氏は熊本出身、高校卒業まで熊本で過ごされました。
姜氏のご両親は在日韓国人。
第二次世界大戦前に日本に来られ、血のにじむような苦労に苦労を重ねられ、生涯を熊本で過ごされます。
日本人になじられ、日本人が嫌がる仕事を引き受け、事業を拡大されていきます。
姜氏のオモニは日本語の読み書きは全くできなかったけど、流ちょうな熊本弁をお話になられたそうで、韓国の訛りはなかったそうです。
本を読み進めながら、私の母や叔母が話すようなイントネーションが浮かびます。熊本弁をご存じない方は、読み辛いかもしれませんが、オモニがお話になっていたそのままが文字になっていて、気持ちが伝わってくるようです。
出てくる地名は私にとっても懐かしい場所ばかりです。
決して裕福ではないのに、他人のために尽くす、その姿を思い浮かべながら、ジーンと心打たれました。
作者の姜氏は、大学生の時、叔父と共に、韓国へ初めて行ったことがきっかけで、それまでの日本名から韓国名を名乗るようになります。
姜氏のオモニは、熊本にて永眠されましたが、何度か韓国に里帰りされています。
その際も、コツコツろうそくの火を灯すように蓄えたお金を、弟さんに渡されたり、どこまでも温かいお人柄が伝わってきました。
なんとかなるばい
どんな苦境に立たされても、前向きに進んで来られたオモニ
涙なしには読めない作品です。
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