周産期医療について
最近、緊急事態の妊婦さんの救急受け入れを拒否する、日本の病院での問題がよく取り立たされています。今日のニュースでも『全国75の総合周産期母子医療センターの約7割が、2007年度に妊婦搬送の受け入れを拒否したことがある』とありました。そもそも周産期という言葉自体、聞き慣れない方も多いのでは?と思います。
周産期医療とは、妊娠後期から新生児早期までのお産にまつわる時期を一括した概念をいい、 この時期に母体、胎児、新生児を総合的に管理して母と子の健康を守るのが周産期医療です。
かく言う私も周産期医療にお世話になった1人です。ブログでも何回か触れましたが、二男のHiroは妊娠4か月の時に、「100パーセント心臓病です」と医師に告げられました。最初は個人の産婦人科医院へ、それから何かおかしいと市民病院へ。そこでも周産期医療の整った病院へと、紹介状を書いてもらいました。
それまで、私は呑気に長男と同じように、九州の実家で出産しようと思っていましたが、「熊本には対応できる病院はありません」ときっぱり言われました。
それから毎週、2歳の長男を連れて、1時間かけての病院通いが始まりました。私がお世話になったのは大阪のある病院の周産期科。私のように出生前診断でお腹の子どもに何らかの症状が診断された人や、妊婦さん自身が心臓病などの疾患をもった人が多く訪れていました。
たくさんの不安を抱えながらも、毎週通うことで、医師からの適切なアドバイスも受けられました。「病気の子どもを出産する」というとまどいも、「無事出産して育てるんだ」と言う、強い気持ちに少しづつ変わっていきました。
「予定日までお腹の中で育つか解らない」と言われながら、予定月まで何とか育ち、予定日より10日ほど早く入院し、自然陣痛を待って、出産しました。生まれてすぐ、Hiroは小児科(NICU)へと病棟を移動しました。
その時はもう必死で、出産を迎えることで精一杯だったのですが、今振り返ってみると出産前から診断してもらったおかげで、パニックにならずに済んだと思います。医師や看護師さんには感謝・感謝です。
当時、私のお世話になった病院は、いつも満床状態だったと思います。検査や出産時、私も入院しましたが、ほぼ毎日救急車のサイレンが聞こえていました。
Hiroが小児病棟でお世話になるときも、深夜から朝にかけて、何人もの赤ちゃんが運ばれてきていて、医師や看護師はいつ休んでいらっしゃるんだろう、と思うくらい走りまわっていました。通院から受け持たれている患者だけでも手いっぱいな上に、救急の患者さんも入ってきて、スタッフの方が倒れるんじゃないか、と心配になるほどでした。食事もろくにとられてない感じです。
患者さんのためだけではなく、医療従事者の方のためにも、対策を考えて、実施して欲しいと思います。
女性の社会進出が当たり前になって、結婚年齢も出産年齢も高くなってきています。時代の流れで当然のことと思います。誰もが安心して、出産できるようになって欲しいと強く思います。
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余談ですけど、結婚前の妊娠にはデキ婚とか言っておきながら、結婚したとたん「子どもは?」って催促するのやめてほしいなあ(私もその言葉に苦しんだ1人です)夫婦で考えもあるし、不妊で苦しんでいる人だっているんです!!病院では生まれながらにして天国に旅立った赤ちゃんもいます。また、病気を持って生まれた子どもも家族も必死に生きています。可哀そうにって言わないでほしいな。悪気はないってわかってるんですけどね。小さな小さな一歩を支えに歩いている人、見守ってください。
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